COLUMN
今さら聞けない!?
需要予測・自動発注とは
B-Luckは、ブライセンが運用する需要予測型クラウド自動発注システムです。現在では、スーパーマーケットやドラッグストアをはじめとする小売店で採用されていますが、最近では卸売業などにも需要予測型クラウド自動発注システムの採用の範囲が広がっているようです。そもそも「需要予測」「自動発注」とはどのような仕組みなのでしょうか。このコラムでは、その詳細を説明していきます。
さまざまな要素を考慮しシステムが需要を予測
需要予測では、過去の販売実績をベースに、季節・曜日・特売・カニバリゼーションなどさまざまな変動要素を分析・考慮し、システムが需要予測を行います。需要予測のシステムを導入していない場合、担当者が変動要素を考慮して発注業務を行うわけですが、上記のような多くの要素を考慮に入れるのには限界があります。需要予測システムに任せれば、膨大なデータを利用した最適解を瞬時に教えてくれます。また、DX化が進む中で最近急速に発展を遂げているAIを活用した需要予測もありますが、もちろんB-LuckでもAIを取り入れています。
本当に必要な数を割り出してくれる自動発注
自動発注とは、需要予測と論理在庫をもとに、発注が必要な数(発注推奨値)を計算して教えてくれます。
「少なく見えるから一応発注しておこう」、「これぐらいあれば大丈夫だろう」といった、担当者から見た印象に左右されず、過去データをもとにした需要予測から適切な数を計算することで、無駄な在庫を抱えることやロス・欠品を未然に防いでくれます。
店舗ごとの設定や、手動で決めることも可能な
需要予測型自動発注システム
店舗の特性に合わせて設定値を細かく調整するほど、自動発注の精度は高くなります。店舗面積などで大雑把に設定してしまいがちですが、自動発注の精度を上げるためにも細かい設定が望ましいですね。B-Luckなら、担当者が要望に応じて店舗ごとに需要予測型自動発注システムを細かく設定、調整をしてくれます。
また、需要予測型自動発注システムを導入したらすべて自動発注通りに発注しなければならないということはなく、季節品や特売の商品など、ここぞという部分では手動で発注を決めることもできます。
人とシステムの両輪がそろって真価を発揮
システムが需要予測してくれるとはいえ、一度設定して任せっぱなしということは禁物です。なぜなら、最新のデータを正しく入力することではじめて、需要予測型自動発注システムが効果的に機能するからです。古いデータや不正確な入力では、需要予測型自動発注システムは力を発揮することはできません。
B-Luckなら、ブライセンによるサポート体制が万全。導入前と導入後には、必ずお客さまのもとへ足を運びます。売り場や店舗の現場は、数字だけではわからないリアルな現状やニーズなどの情報の宝庫だからです。また、需要予測型自動発注システム稼働後も、月1回のミーティングをはじめ、週1回のレポート、日常サポートがあります。自動発注の採用率や欠品率など、さまざまな数値をKPI(重要業績評価指標)とし、日々導入効果を検証していきます。需要予測・自動発注システムといえど、人とシステムが協働することで真価を発揮するのですね。
>AI需要予測型自動発注機能もあるB-Luckについてはこちら
需要予測型自動発注システムB-LUCKの導入事例
●【地域密着型のドラッグストア】
【導入前の課題】
導入済みの基幹システムの中に自動発注システムがあり使用していたが、財務管理上と自動発注上の在庫を同じシステムで管理することが難しく、うまく活用ができていなかった。
【導入後の効果】
B-LUCKで在庫管理をすることにより欠品も減り、発注の所要時間も削減できた。またシステムに業務を任せることで、売場のポップを考えるなど人間にしかできないことに力を入れていけるようになった。
●【調剤薬局などの事業を展開する企業】
【導入前の課題】
自社製の自動発注システムを導入していたが、全カテゴリーに対応できておらず、発注システムのデータ管理や発注係数の算出にかかる人的負担が課題となっていた。
【導入後の効果】
発注の自動化により発注時間が削減できるようになったことで、店舗スタッフがお客様への接客に時間を当てたり、より良い売場作りに時間を使える様になった。また全てがデータで連携されたことで、スムーズな機能連携ができ、コストパフォーマンスも向上した。
●【地域の食生活を支えるスーパーマーケット】
【導入前の課題】
発注担当者が毎日手作業で1時間以上かけて発注業務をしており、また担当者が自分の予想で発注数量を決めていたことで欠品などの発注ミスが発生していた。
【導入後の効果】
発注端末を利用した5分程度の発注確認作業のみになり業務が大幅に効率化し、発注ミスも少なくなった。また時間に余裕ができたことで特売や季節ものの企画など、計画を立てたものに時間をかけられるようになりよりよいお店作りに専念できるようになった。
●【酒類食品卸小売業企業】
【導入前の課題】
発注業務が属人化され、業務がブラックボックス化してしまっており、発注業務担当が変わった際にわからない業務が発生するなどの問題が発生していたため、発注業務の効率化を検討していた。
【導入後の効果】
社員から情報をアウトプットし、データのパターン化に苦労はしたが、今までは発注担当者が倉庫で在庫データを取り、2時間かけて発注リストを作成していたが、リストが自動で作成されるおとで毎日6時間の業務短縮を実現できた。
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