ドラッグストア ハシドラッグ様
B-Luckで人を活かす店作りを実現
福島県内に13店舗を構え、地域密着型のスタイルで地元の方の支持を得ているハシドラッグ様。B-Luck導入の経緯とそのメリットについて、代表取締役専務の橋浦希一様にお話を伺いました。
試行錯誤の末自動発注の採用率8〜9割を達成
B-Luckの導入は、当初から順調でしたでしょうか?
橋浦様:いえ、最初は苦労しましたね。当時は仕入れの入力も不徹底で、在庫の数が狂ってしまいました。ある程度うまくいくようになっても、店舗の担当者のやり方を否定する形になってしまい、モチベーションが下がってしまいました。トラブルが起きると、「やっぱり自動発注なんて信用できない」という雰囲気になることもありました。
それまでのやり方を変えるのは一筋縄ではいかないのですね。状況が変わったきっかけなどはありましたか?
橋浦様:懇意にしているドラッグストア企業に店舗見学させていただいたのがきっかけでした。
自動発注のシステムをうまく活用しているのを拝見して、どのように運用しているのかを教えていただきました。財務管理用の在庫と自動発注用の在庫を別々に管理するのがポイントで、自動発注の在庫はお店のスタッフが調整できるようになりました。
データが2種類存在するとややこしくなりそうですが大丈夫でしょうか?
橋浦様:たしかにデータのやりとりは激しくなりますが、そこはブライセンさんにお任せできるので問題ありません(笑)。その運用を取り入れてからシステムが軌道に乗るようになり、現在では自動発注の採用率8〜9割を達成しました。
欠品率が下がり、無駄な在庫も削減
8〜9割というとほとんどが自動発注ですね。残りの部分はやはり人力で調整しているのですか?
橋浦様:はい、やはりある程度の調整は必要です。たとえば、季節ものの商品はある日いきなり跳ね上がるので、そういうときはあらかじめ多く発注しておこうと人為的に調整しています。
B-Luck導入により様々な数字がわかるようになりましたか?
橋浦様:欠品率が明確にわかるようになり、また、数値も改善されました。B-Luckを導入してから、欠品率が全体で16%、日配品を除くと20%も改善しました。あとは無駄な在庫も減らすことができましたね。
震災・コロナを経て、人の大切さを再認識
福島といえば東日本大震災、そして最近では新型コロナウイルスといった非常事態を経験していますが、どのように乗り越えましたか?
橋浦様:震災のときは、店を開けてよいのかわからず迷いました。しかし、お客さまの役に立ちたいという一心から、ほとんどの店で地震の翌日から店を開けました。非常事態の中、集まってくれたスタッフには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。店によっては、商品を駐車場に並べて販売するなんてこともありましたね。そのときに比べれば、今回のコロナの状況はまだコントロールできるものでした。震災のときはまだ実験段階だった自動発注が、すでに順調に稼働していたというのも大きな強みでした。スタッフが店頭にミシンを出して手作りマスクの作り方を実演するなど、お客さまの求めることを考えて動くことができました。そういった施策に取り組むことができたのもB-Luckを導入していたおかげだと思います。
発注業務の空いた時間で、人にしかできない仕事に注力
B-Luckを導入した効果として、どのようなものがありますか?
橋浦様:機械に任せられることは機械に任せて、売場のポップを考えるなど人間にしかできないことに力を入れていけるようになりました。会社でポップコンテストも開催し、研究を重ねてコツをつかんできたところです。
なるほど、空いた時間の分を有効に活用できるようになったのですね。
橋浦様:はい、しっかりお客さまのことを考えてお店作りをする文化が根付いてきたと思います。まさに人を活かすための自動発注システムですね。
お客さまの役に立つ副産物にも期待
今後より改善してほしいポイントなどはありますか?
橋浦様:予測の精度をもっと上げてほしいですね。欠品後は売上ゼロとして計上されてしまいますが、欠品後のチャンスロスも考慮に入れて予測の精度を高めてほしいです。他にも、自動発注に関連して様々なデータをお渡ししているので、それらを活用してお客さまサービスに役立てる副産物が生まれるといいですね。
株式会社ハシドラッグ
福島県内に13店舗を構え、地域密着型のスタイルで地元の方の支持を得ている。
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当社は以前から自社製の自動発注を導入していましたが、全カテゴリーに対応できておらず、発注システムのデータ管理や発注係数の算出にかかる人的負担を課題としていました。