ドラッグストア 株式会社新生堂薬局様

「B-Luck」が欠品対策のKPIを見える化!
上位ランク商品の欠品率を大幅改善

九州地区を中心にドラッグストアと調剤薬局を展開する新生堂薬局様。発注業務の効率化や在庫適正化を目的に自動発注システムを使用していましたが、運用面やコスト面などでさまざまな問題が発生。
それらの課題を解決するために自動発注システムの刷新を決断しました。どのような経緯でシステム刷新をされたのか、新システム導入後にどのような変化が生じたのか、DX推進責任者の方にお話をお伺いしました。

株式会社新生堂薬局

創業:1978年11月1日
設立:1984年3月14日
本社所在地:福岡市南区中尾3丁目12番17号
代表者:水田 怜
事業内容:ドラッグストア・調剤薬局のチェーン展開、ヘルスケアカウンセリングプラットフォーム「健康台帳®︎」の開発・提供

1978年(昭和53年)創業。新生堂薬局様は、「健康寿命の延伸と社会保障費の抑制に貢献する」をパーパスに掲げ、地域のお客さまとのおつきあいを大切にし、お薬や商品、サービスを通して“健康なくらしのお手伝い”を提供することで、お客さまお一人おひとりの役に立ち、健康や美容について適切なアドバイスが提供できる地域に開かれた「ヘルスケアステーション®︎」を運営しています。
近年、お薬の履歴やお伺いしたアレルギー情報などをデジタル化した「健康台帳」を開発。いつ、どこでも正確な情報に基づく正しいカウンセリングが可能になる同ソリューションは、企業間の垣根を超えて他社企業にも提供されています。

ご担当者:
株式会社新生堂薬局

ウェルネス事業本部 業務サポート室 室長
兼 DX推進部 マネジャー
佐田 隆志 様

経営管理部 マネジャー
DX推進部 マネジャー
兼田 裕基 様

在庫管理の適正化に向けた今後の機能改修や費用面を考慮し自動発注システムを
刷新

自動発注システム入れ替えをご検討されたのはどのような背景からでしょうか。

当社は10年以上前から自動発注システムを使用してきました。しかし、従来のシステムでは実際の欠品の詳しい状況が分かりづらく、また、適正在庫などを実現するために必要となるKPIが見える化できないという問題がありました。

当社では、自動発注システムを単に「商品を発注する仕組み」というだけではなく、「在庫を適切に管理する仕組み」として位置づけた上で、欠品対策や過剰在庫対策に取り組んでいます。欠品対策と過剰在庫対策はそれぞれ相反するものなので、管理のための体制や求める機能・設定が異なります。やり方は多少変化したとしても現在でも同じ方針で臨んでおり、さらに今後の機能改修や費用面などを考慮検討した結果、今回システムを切り替えたほうが良いという結論に至りました。

従来のシステムでは具体的にどのような問題があったのでしょうか。

旧システム自体は設定項目が多く、要件を詰めれば詰めるほど精度が向上していくのは分かっていたのですが、当社が保有するデータ項目だけでは十分な精度が確保できませんでした。また、新機能の追加があるものの、当社のデータ連携の形として活用が難しい形式で提供されるようになってきました。
加えて、稼働しているシステム規模を考えるとサーバー費用がかなり割高で、それを含めたシステムコストの見直しも必要でした。両社課題解決に協議を重ねながら運用していましたが、上記のようにさまざまな面で無理が生じてしまいました。

KPIの見える化やサポート体制拡充などさまざまな課題解決が期待できる
「B-Luck」を採択

新たな自動発注システム選択にあたってはどのような点を重視しましたか。

B-Luckの他にも1、2社、他社システムを比較したのですが、需要予測方式ではなく固定値発注方式で、当社の求めるものではなかったため採用を見送りました。

B-Luckは、旧システムにおけるさまざまな課題やストレスを解決・解消してくるツールとして採択しました。

①当社が求めるKPIの見える化にどの程度応えていただけるか。
②さまざまな理由で当社から問い合わせをする際、スムーズにコミュニケーションでき、かつ迅速に対応いただけるか。
③以前のようなオンプレミスシステムによる無駄なサーバコストがかからないこと。

上記の点を検討・評価した結果、採用させていただきました。

システムの切り替えはどのように準備を進められたのでしょうか。

まず、需要予測計算方法に関してブライセン様と認識合わせを実施しました。さらに、元々管理画面にダッシュボードが無かったため、KPIの見える化対策として、BIを使ってKPIを管理できる帳票を作成していただき、一目で現状を把握できるようにしました。以前から追っていた管理指標を踏襲しながら、当社とブライセン様の双方で課題を共有しながら運用できるような環境を整えました。

店舗に対しては、無駄な不安を抱かれないように、「発注システムを切り替えます」という程度の告知にとどめることで、無用な混乱を避けることを優先。実際の店舗展開に関してはスピードを優先し、事前にブライセン様と机上での発注数の調整を行うことで大きな混乱もなく3、4カ月で全店展開を完了しています。

運用開始後は、さまざまな催事の影響を指数調整という形で調整しながら欠品を管理しています。しかし、依然課題はありますので、毎月具体的な改善テーマに関して当社担当者とブライセン様間で対策を協議し、検証を繰り返すことで精度向上や運用改善に努めています。

上位ランク商品の欠品が解消、システム運用コストも半減

B-Luck導入後、どのような変化が現れましたか。

欠品率は0%が理想だとは思いますが、当社では欠品率の基準を0.8%にしています。一般的に売り場が荒れている状況は1%超えた辺りからだと言われていますが、そのような場合でも商品ランクの軸で詳しく見てみると売れ筋商品の欠品は発生しておらず、在庫を減らそうとしている商品が欠品しているということもあります。また、ベンダー別にリードタイムが異なり、毎日発注しても納品が週に決まった回数しかないので、そのタイムラグのために欠品を起こしてしまう場合もあります。

欠品率を下げるのは良いのですがその原因は上記のようにさまざまで、かつ、欠品ばかりに目を向けすぎると今後は在庫が増加してしまう恐れがあります。B-Luck導入後は、上記のような欠品の細かな状況を把握しながら、経営判断できるようになったことがまずその効果として挙げられます。

欠品率に対する影響はいかがでしょうか。

欠品には、店舗からの発注タイミングで発生する「通常欠品」と、発注した商品がメーカーから納入されなかったことで発生する「調達欠品」の大きく2種類があります。以前の欠品率は1.5%でしたが、調達欠品も含まれたものですので発注精度を高めるだけでは十分に改善することができません。

B-Luck導入後は、各欠品の原因別に帳票を切り分けて出力できるようになりました。その情報を基に、通常欠品分の方は当社とブライセン様で共有し原因を分析し、調達欠品は商品部からメーカーへ対策を依頼。原因別の管理と対策が実施できるようになりました。

B-Luckを活用してこれらの対策を講じることで、欠品率に関しては当初の1.5%から0.7%にまで改善。課題であった上位ランクの欠品は解消し、下位ランクでも在庫数が大きく削減され、適正な在庫運用が実現できています。欠品も減り納品量も適正になったことから、店舗からも高い評価を得ています。

その他、B-Luckの導入効果を教えてください。

以前と異なりクラウド型サービスでの提供となりサーバー管理費用がなくなりました。また月額ランニング費用もリーズナブルで、ブライセン様のサポートの方が局所的な改修をサポートの範囲内で請け負っていただけるので、機能改修費用も抑えられています。これらにより、当初の課題でもあったシステム運用費用は従来と比較して50%削減することができ、大きなコスト削減効果が現れています。

また、今回の自動発注システムの入れ替えに対するブライセン様のスタンスは、「システムを導入して終わり」というものではありませんでした。導入後もカスタマーサクセスの方を中心に、当社と共に発注精度向上に積極的に尽力いただいており、そのことが最も助かっているところでもあります。

適正在庫による利益最大化を実現する仕組みとしてさらにB-Luckを活用

B-Luckを今後さらにどのように活用いただくご予定でしょうか。

新たに「循環式期限チェック」(※)の活用をテスト的に始めています。導入済みの一部店舗では従来の方法を並行して運用し、課題やリスクを確認中です。さらに、数店をパイロット店舗として循環式期限チェックのみで運用して、どの程度実際に工数削減できるのかを検証している段階です。

また、冒頭でも触れましたが、自動発注システムであるB-Luckは当社では在庫管理システムとして位置づけています。従って、不動在庫を削減するなど在庫の適正化をさらに進めることで、当社の利益を最大化できるような仕組みとして、今後も益々活用していきたいと考えています。

循環式期限チェック:定期的な全商品チェック作業を行わずに、期限アラートが出た商品の賞味期限登録を行うことで期限チェック作業を大幅に効率化する機能

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